【吉田ブログ】「現状維持」から脱却する組織!

まずはイチローの自宅トレーニング風景を特集した「情熱大陸」のYouTubeを見てほしいです! 祝!日米野球殿堂入り イチロー最新トレーニングルーティンを独占公開

これは2024年のメジャーリーグ殿堂入り後の収録と思われます。自宅にこれほどのトレーニング設備があることも驚きですが、これらを使いこなし、主に関節系のトレーニングを行うイチロー(50)が凄すぎます…。

このなかでイチローは、「これほどの負荷をかけるトレーニングは現役時代、特にシーズン中は行わなかった。引退後の今は自由だし、年齢を重ねると当然体は衰える一方なので、新しいことを試している」ということを言っています。

そして7分45秒あたりでさらに印象的な言葉を言っています。

現状維持が一番つまらない

改めて説明するまでもなく、イチローは日本のみならずアメリカでも伝説級の成績を残しています。私は以前、懐かしのダイエーホークスを応援していましたが、イチローに滅多打ちにされていたのを思い出します。また2004年のメジャー262安打のシーズン、シアトルのセーフコフィールドで実際に観戦することができたのもいい思い出です(せっかくライトスタンドの席を取ったのにその日に限ってDHでした笑)。また渡米の初期にはアジア人メジャーリーガーがまだ珍しく、様々な偏見と闘わなければなかったこともよく知られています。

このようにすでに日米で殿堂入りしている伝説級の人が、引退後にも関わらず「現状維持はダメだ」ということで新しいことに取り組んでいるのです。

ここでちょっと強引ですが笑、日本の会社について考えてみたいと思います。

全部が全部というつもりはないですが、日本の会社というか組織、けっこう現状維持バイアスが強くないでしょうか。

私は3社19年の会社員としてのキャリアがありますが、組織における「現状維持」の傾向はかなり強く感じてきました。

平たく言うと、「よくまあ毎年毎年同じことをやっているな」という感覚でした。

これは独立後もしばしば思います。

ある会社があって、そこはかなり危機的な状況にあるのですが、トップ、従業員共に新しいことなどしたくない、現状維持で精いっぱい、という感じでした。かなり若い方もルーティンのみこなし、終わったらさっさと帰る、という感じでした。

あまり大きな主語で語るつもりはないのですが、ここ何十年という経済の低迷も、こういった現状維持バイアスが原因の一つなのではないかと思ったりしています。

今の業務をなおざりにして新しいことをやるべきだ、と言いたいわけではありません。今の業務をしっかりこなせるようになるのも大事。

ただし今の業務に慣れてきたら、それをなるべく早く効率的に終わらせるように組織化・標準化しなければならないと思います。そのためにITやRPAやAI等を使うべきなのは言うまでもありません。

実際には、業務に慣れたのはいいけど、それをダラダラとやっていることが多いような気がしています。そしてたいていの場合、他の人でもできるような仕事を抱え込んでしまいます。

こうなってしまう理由は、組織が従業員に新しいことなど求めていないし、仕事を標準化して余った時間で新しいことを考えることなども推奨していないから、ということになると思います。

その結果が「現状のとてつもない低迷」なのだと思っています。

私が考える理想的な組織は、

既存の業務は可能な限り標準化する。そのためにテクノロジーの利用は惜しまない。そして新しくできた時間で新しいアイデアを持ち寄り、新しいことをビジネスにする。

というものです。

すでにgoogle社が同じような組織体制を取っていることは有名ですね。

ちなみに私は長時間労働が大嫌いです。人間の一日の適正労働時間は集中して6~7時間だと思っています。どのような業務をしようがそれ以上働くつもりはありません。無理やり長時間労働して新しいことを考えてもろくなものにならないと思っています。

当社もミッション

・IT化を通じた事業の徹底的な標準化・効率化をお手伝いする

・面白いこと・とんでもないことを一緒に考える

ということを入れていますが、こういった理由によるものです。

何事もまずは自ら実践しなければならないということで、既存業務は最大限に効率化し、余った時間で新しいことを考えたいと思います!

著者プロフィール